サラ文・展望台(2006年7月)

 昨今若者の活字離れが、また子供たちの「国語力」低下が危惧されています。かく言う私も加齢による目の衰えから読む気力が弱まり、またパソコンの「文字変換」など文明の利器につい頼ってしまい辞書とも縁遠くなりつつあります。文章は読めても少し前だったら考えられないような簡単な文字を書くことができない、愕然としてしまうこともしばしばです。忙しさにかまけ本を手にすることも少なくなってしまい書物から拡がる未知の世界、感動の世界が薄れてしまっていると反省している今日このごろです。
 もう半年前になってしまいますが、今年のサラ文両国での新年会で会員のS氏が郷里へ親戚の方へも毎日送っているという絵手紙を見せていただきました。何枚もの手書きの絵は素人っぽい(失礼!)のですがとても味わいがあり勢いもあり、文章も簡潔明瞭ですばらしいと思いました。うまく書こうとか受けをねらっているのではなく、ただただ郷里のお年寄り達を元気つけようとの思いが良く伝わってきました。
 私もなにかのお礼等電話を使わずなるべく手紙を書いたり、また仕事関係先に書類を送るとき仕事とは関係のない「一言二言」の言葉をできるだけ添えるようにしています。普段電話ではしゃべっていても短文でも書くとなると気持ちが少し改まります。思ってもみなかったのですが、書類が送られてくるのを楽しみにしていると嬉しい言葉を何人かの方からいただいたりもしています。特に遠い営業所、一人現場事務所の方などとのコミュニケーション作りに大いに役立っているようです。
 日常生活での思い、季節の草花のことなど他愛もないことが多いのですが、サラ文での行事、イベントも結構話題に登場します。多方面で活躍されているサラ文会員の皆様からこれからも大いに刺激を受け、加齢に臆することなく「一言二言」を続け少しでも「国語力」低下防止を図っていきたいと思います。

佐々木 庸子

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